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2004年4月22日, 木曜日

『パッションが生むパッション』

040422.jpg日アメリカにいる娘から電話があった。「パパ、今こっちですごい話題になっている映画があるんだよ。知ってる?メル・ギブソンが監督した『パッション オブクライスト』という映画。私はまだ見てないんだけど、今日の礼拝で牧師がこの映画の話をしてたよ。今テレビを見てたらニュースでも取り上げられてすごく話題になってる。日本でも上映されるといいね。」娘がこんな話題を電話で伝えてくるなんて珍しい事だ。私は電話を切ると早速インターネットで検索してみた。まだわずかではあったがいくつかの情報を得ることが出来た。映画はキリストが十字架にかかる12時間をリアルに描いているらしい。あまりにもリアルなので R指定になったらしい。メル・ギブソンは敬虔なカトリック信者らしい。脚本は時代に忠実にアラム語とラテン語でかかれているらしい。アメリカのユダヤ系住民から反ユダヤ主義だと抗議されたらしい。日本では日本ヘラルドが5月に新宿の1館で上映するらしい・・・。たったこれだけの情報だったが、私は調べていくうちに自分の中で気持ちが高揚してくるのを感じた。娘から電話をもらったのが月曜の昼、水曜日の教会の祈祷会で集まった人たちにこの話題を早速分かち合った。金曜の深夜の祈祷会でも、そして日曜の礼拝でも。1週間のうちにざっと100人位の人に分かち合った事になる。

メリカでは様々な論議をよんでいるが、その中でも興味深いのは一般人がボランティアで映画のプロモーションに関わっている事だ。ある婦人はこの映画を応援するためにシーザパッションドットコムというサイトを立ち上げた。ここには約200万人以上のアクセスがあったという。また、ウイメン・イン・インフルエンシング・ザ・ネーションという団体は1万ドルの寄付金を集め300以上のエリアで映画のラジオスポット広告を流した。そのかいあってか封切りから3日間の全米興行収入は約83億円で1位となった。

画ではキリストの受けた苦しみがあまりにもリアルに描かれているために心臓発作で亡くなった人まで出た程だという。おりしも日本ではサリンを撒いて多くの犠牲者を出した教団の教祖が裁かれた。片や自分の無罪を主張する教祖、片や全人類の罪を背負って十字架につけられたキリスト。この映画を何とか日本で成功させたいと思うのは私だけだろうか。それは私たちにパッションがあるかどうかにかかっている。

http://www.herald.co.jp/official/passion/index.shtml

※この記事は2004年2月に執筆されたものです(サイト管理グループ)

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